AI検索の基礎
AI検索に自社サイトが出てこないとき、何を確認する?
AI検索で自社が見つからないときに、取得・インデックス・回答での選択を切り分ける手順。URLと質問条件の記録、公開設定の確認、修正後の観測までを説明します。
DIAGNOSE THE GAP
「出てこない」を、調べられる状態に分ける
1回の回答から原因を決めず、質問条件と対象URLを残して確認を進めます。
- 01
取得を確認する
公開URLとアクセス制御を調べ、内容を取得できるか確認します。
- 02
登録を確認する
GoogleではURL検査で登録状況や選択された正規URLを確認します。
- 03
回答を観測する
質問とページの対応を見直し、言及と引用URLを別々に記録します。
AI検索に自社が出ないときは、まず「ページを取得できない」「検索に登録されていない」「回答の根拠に選ばれていない」を分けて確認します。 1回の回答で名前が出なかったという事実だけでは、原因は特定できません。
この記事は、自社サービスを検索したのに紹介されず、何から調べるべきか困っている運営者向けです。検索側の確認はGoogleのAIモードを例にします。他のAIサービスでは、参照する検索基盤や管理機能が異なるため、同じ設定がそのまま当てはまるとは限りません。
最初に「出ない」の意味を決める
次の3つは異なる状態です。
- 回答文に会社名・サービス名が出ていない
- 名前は出るが、自社サイトへの引用リンクがない
- 自社へのリンクはあるが、期待したページではない
社名がなくても、説明の根拠に自社のガイドが使われている場合があります。逆に、社名が出ていても、根拠が第三者のページという場合もあります。名前の言及とURLの引用を別々に記録してください。
手順1:検索した条件を残す
実施日時・タイムゾーン:
AIサービスと検索モード:
入力した質問の全文:
言語・地域・ログイン状態:
新しい会話か、過去の会話の続きか:
期待していた会社名・サービス名:
期待していたURL:
回答内の言及の有無:
引用リンクの有無とURL:
保存した回答・スクリーンショットの場所:
指名検索と非指名検索も区別します。「AIVISとは何か」と「Webサイトを無料診断できるツール」では、質問が求めている答えが違います。再確認時に文面を変えたら、同一条件の比較として扱わないでください。
手順2:状態に応じて確認先を分ける
| 観測した状態 | 次に確認するもの | 担当作業の例 |
|---|---|---|
| URLを直接開けない | URL、ログイン制限、HTTP応答 | 運営・開発担当が公開状態を確認する |
| ブラウザでは開くが取得に問題がある | robots.txt、アクセス制御、取得された本文 | 対象クローラーへの応答と制限の意図を確認する |
| Googleで登録を確認できない | Search ConsoleのURL検査 | noindex、選択された正規URL、クロール状況を確認する |
| 登録されているがAI回答に出ない | 質問とページの対応、内容、引用された情報源 | 不足する説明を検討し、同じ質問で観測を続ける |
| 名前は出るが説明が古い・違う | 回答の引用元と現在の公開情報 | 自社内の矛盾や古い説明を修正し、引用元も確認する |
手順3:自分で直せる公開設定を確認する
取得と登録を混同しない
robots.txtはクロールの制御です。noindexはインデックス登録に関する指示です。Googleがnoindexを読むには、そのページを取得できる必要があります。両方を同時に変更するときは、公開したいのか、検索から除外したいのかを先に整理します。Googleのrobots meta仕様
検索に出したいページなのに、制作中のnoindexが残っているケースなら、修正目的は明確です。一方、管理画面や会員向け情報を、AI検索対策のために公開する必要はありません。
正規URLが意図したものか確認する
似たページが複数ある場合、Googleは代表となるURLを選びます。canonicalやサイトマップなどで希望を伝えられますが、canonicalは希望したURLの選択を保証する命令ではありません。Search Consoleで、Googleが選択した正規URLを確認します。正規URLに関するGoogleの説明
表示されている本文も確認する
ページの見た目だけでなく、サービス名、料金、対象者、条件が本文として読めるかを確認します。ブラウザ表示と取得されたHTMLで内容が異なる場合は、JavaScriptの実行や配信方法を開発担当と確認してください。GoogleはJavaScriptを処理できますが、すべての取得ツールが同じように実行するわけではありません。
手順4:登録済みなら、質問に答える情報を見直す
たとえば「小規模な制作会社が使えるサイト診断ツール」という質問に対し、ページが「次世代のソリューション」としか説明していなければ、読者は対象や用途を判断しにくくなります。
確認するのは次のような具体的な情報です。
- 誰向けか:制作会社、運営担当、店舗など
- 何ができるか:対象、入力、出力、利用手順
- 利用条件:無料と有料の範囲、制約、対応しないケース
- 根拠:実際の画面、検証方法、更新日、運営者
内容を正確にする作業であり、自社を推薦するようAIへ命令する文章を置く作業ではありません。比較対象に選ばれない理由を、本文の不足だけに決めつけることも避けます。
GoogleのAI検索は検索基盤を利用して関連ページを取得します。登録されていることは表示保証ではありません。GoogleのAI検索向け公式ガイド
手順5:修正の完了と、AI回答の変化を別に確認する
修正直後に確認できるのは、公開HTMLや設定が意図どおりになったかです。検索側の再取得・登録の反映や、AI回答の変化とは時間軸が異なります。
次の記入例は架空の作業例です。
事実:公開予定のサービスページにnoindexが残っていた
対応:公開方針を確認し、対象ページのnoindexを削除した
確認:公開HTMLで削除を確認。Search Consoleで状態を再確認する
未確認:その修正でAI回答への掲載が変わるかは、まだ判断できない
複数箇所を同時に直した場合は、どの変更がAI回答の変化に寄与したかを断定できません。LLMOの効果測定ガイドの記録票で、修正日と観測日を分けて残します。
AIVISで確認できる範囲
AIVISは、公開HTMLや設定から改善候補を整理します。Google内部の登録状態や、AIが特定の回答を選んだ理由を確認するサービスではありません。技術指摘は既存の優先順位ガイドも参考に、必要性を確認して対応します。
「何を直すか」をまだ整理できていない場合は、まず自社の重要ページを1つ選んで確認してください。
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